ゆるヴィーガンとミニマリストとイギリス移住への道

ヴィーガンとミニマリストを目指して日々精進中です!ストイックになりすぎず、ユルく人生を楽しみたいと思います。裏テーマはイギリスへの移住です!いつになることやら…

ペンクリニックでヴィンテージ万年筆を調整してもらった!

 
この前、東京の丸善で待ちに待ったペンクリニックが開催されたので行って来ました〜!今年、ロンドンのスピタルフィールズマーケットで買った、ヴィンテージのペリカンの万年筆をずっと調整して欲しいと思ってたんですよ!ペンクリニックは、メーカーに関係なく(モンブランを除く)万年筆を無料で調整してくれるので、とても助かりました。大阪ではよく開催されてるイメージがあるのですが、なぜか東京では滅多にやらないので、結構長い間チャンスを待っておりました。
 
 
宍倉さんという女性ペンドクターに診ていただきました。ペンドクターはてっきり男性だろうと思っていたので、女性でびっくり!優しい雰囲気で話しやすくて良かったです~。持って行ったのはこちらの2本。モンブランは対象外と書いてあったのですが、一応聞くだけ聞いてみようと、持って行きました。
 
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まずは、こちらのペリカンの万年筆を見てもらいまいた。これは1940~50年代くらいの物で、スーベレーンの原型となったモデルだそう!現在は復刻版が出ていますが、そのオリジナルのやつだそうです。
 
 
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これが結構カリカリと引っかかる感じがあって、書きにくかったんです。相談したら、やはり前の持ち主がすでに相当使い込んでいたらしく、ペン先がスパッと直線的にすり減ってますね~とのことでした。それでその角が紙に当たって引っかかる感じがするんですね〜なんて説明してる間に、ちょっとペン先を紙やすり(?)みたいな物でスリスリと数回しただけで、5秒くらいであっという間に直してくれました!!そして書いてみたら、本当に引っかかる感じが全くなくなってました!な、なんだこれ!?手品!?あまりの早業にビックリです!
 
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あとはインクの出が良すぎるのも気になってたので相談してみました。そしたら、それはペン芯が古くて劣化してくるとそうなるそうです。40年代のものなので、仕方がないようです。
 
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右が40年代のペリカン。左はそれよりは新しいモンブランです。ペリカンのペン芯は、今のものに比べると溝の構造もシンプルです。もし現在もこのペン芯の替えパーツがあるなら2000円くらいで交換可能とのこと。そちらは丸善の万年筆売り場で相談してみるといいとのことなので、後でそうすることにしました。
 
 
お次は、一応持って行ったモンブランのマスターシュテュック。一番小さいモデルだと思います。こちらも、日本国内で中古を買ったので、モデル番号とかよく分かりません(笑)でも古いと言ってもせいぜい10~20年前くらい前のものだと思いますが。モンブランはやっていただけないんですよね~?と聞いたら、削るとかの修理をしてしまうと、モンブランのサポート対象外になっちゃうけど、診るだけなら大丈夫ですよ、とのことで対応してくれました!よかった!
 
これが、擦れちゃって書きづらかったんですよ~。ドクターがルーペで診るなり、これは擦れるでしょ~と見抜いてました!すごい。ペン先のスリットが閉じすぎてたそうです。それでペン先をむぎゅっと押して1回広げたら、擦れは一発で解決しました!!またもや早業!!すごい~。一気に書き味が良くなって嬉しいです。これからは、これをガシガシ使おうと思います!
 
 
 
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あともう一点、このモンブランのペン先がちょっと上に反り返ってる感じがして気になってたので、それも聞いて見ました。そしたら、これはもともとそういうデザインなので、異常ではないらしいです。ペン先のそり具合というのは、その時々の流行で微妙に違うらしいです。奥のペリカンのペン先と比べると、手前のモンブランのペン先の方が若干上向いてるのが分かるでしょうか?上に沿ってるとまでは行かなくても、下に下がってなくて直線的ですよね。まあ別に書くのに支障はないのでいいんですが。中古だからそうなっちゃたのかな?と思っていたので、もとからのデザインだと聞いて安心しました。
 
さてさて、ペンクリニックは無事に終了しました、2本とも素晴らしく書き味がよくなったので大満足です!!これで無料なんて!素晴らしすぎます!!次は、丸善の万年筆売り場で、ペリカンのペン芯を交換できるか聞いてみました~。
 
そしたら、現在は日本国内にこの時代のパーツの在庫はないそうで、もし本当に交換するとなると、ドイツのペリカンに送って、パーツがあるかどうか探しってもらうしかないそう。値段もかなり高くなっちゃうとのことでした。なので、丸善のお店の人には、今のペン芯のままで大切に使うことをお勧めされました。状態は決して悪くないそうで、この時代のものでここまで保存状態の良いものを見たのは初めてですと言われました。
 
ただ、古いものでもろくなっているかも知れないので、持ち歩いてガシガシ使うというのには向いてないと言われました。ちょっとした衝撃で割れちゃうこともあり得るらしいです。私は無造作にペンケースに入れて持ち歩いていたのですが(笑)、それを聞いてこれからは自宅で大事に使うことにしました。イギリスのマーケットで買い物してると万年筆に限らず、40年代だの50年代のものなんてざらにあるので何の気なしに使ってましたが、やっぱり古いから丁寧に扱わないとね!
 
あ、あとロンドンで買うときに、書き味が柔らかいのも気に入ってこのペンを選んだんですが、これは古い万年筆の特徴だそうです。昔の人は羽ペンで書くのに慣れてたので、筆圧が優しかったそうです。なので万年筆も柔らかい書き味だったそう。現在の人はボールペンに慣れてるので昔の人より筆圧が高いため、現在の万年筆はペン先のぽっち?(ペンポイント?)が硬くできてるそう。なので、現在の万年筆は書いててペンポイントがすり減るとうなことはまずないそうです。へえ~、万年筆といえば書いてるうちにペン先が自分に合ってくるというのが定説なので、これは意外でした!
 
それから、昔のペン先は彫刻が少なかったのも特徴だそう。まだ金属に彫刻する技術がそこまで発達してなかったのでシンプルだったんだそうです。現在は彫刻技術も進んで、ペンポイントぎりぎりまで彫刻を入れられるようになったそうです。でも金属は彫刻を入れると、加工するときに金属の組織が緊張して硬くなるそうです。なので、それも現在の万年筆のペン先が硬い一因だそう。へえ~!!全然知らなかった。
 
 
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確かに比べると、彫刻の入り具合が全然違いますよね。ついでに現行のペリカンのスーベレーンも何本か試し書きさせてもらったのですが、ペンポイントが巨大に感じました(笑) 書き味もしっかりしてて、なるほどコレならガシガシ使えそうだな~というのが書き味でも実感できました。いいな~欲しいなあ~(うわーー!!危険危険!!)それにしてもペンドクター&丸善の店員さんのお話で、今まで知らなかった色んなことを知れて、すごく楽しかったです。自分の持ってる万年筆にも歴史を感じることができました!大切にしよう~と改めて思いました。
 
ロンドンの万年筆ストールのサイト。ネットでも買えるよ!
 
 宍倉さんのブログ
 
 
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